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世界の富裕層はどのようなポートフォリオで資産運用しているのでしょう?

 キャップ・ジェミニ社のワールドウェルスレポート(CapgeminiのWorld Wealth Report) で、世界の富裕層のポートフォリオが紹介されていました。

 世界の富裕層はどのようなポートフォリオで資産運用しているのでしょう?

 

 まずは、富裕層の定義です。

 

 同レポートにおける富裕層の定義は、「主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万米ドル以上の投資可能資産を所有する者」である。


 U-HNWI (超富裕層) とは、3,000万米ドル以上の投資可能資産を保有するHNWI (富裕層) をいう。
 Mid-Tier Millionaires (中層ミリオネア) とは、500万米ドルから3,000万米ドルまでの投資可能資産を保有するHNWIをいう。
 Millionaires Next Door (隣のミリオネア) とは、100万米ドルから500万米ドルまでの投資可能資産を保有するHNWIをいう。


 キャップ・ジェミニ社のワールドウェルスレポートをもとに3000万ドル(30億円超)以上の世界の富裕層の資産配分を紹介する。

■富裕層の資産配分1位 株式30.1%
 3000万ドル(30億円超)以上の世界の富裕層の資産配分のうち、一番多いのは株式となっており、ここにおおよそ30%が投資されている。
 長者番付を見てみても、ジェフ・ベゾスビル・ゲイツウォーレン・バフェット等その資産の多くは株式となっている。

■富裕層の資産配分2位 現金預金25.2%
 次に多いのは現金預金となる。2番目に多いとはいえ、現金の割合が25%でしかないということは、その他の75%は投資に回っている
 世界の富裕層の現金預金の割合が日本に比べて少ない理由は、長い間インフレ率が低かった日本に比べ、海外のほうがインフレ率が高かったため、現金で持っておくことで購買力が下がることが実感としてあるためと推測される。

■富裕層の資産配分3位 債券 17.1%
 一般的に富裕層は債券が好き、というのは定番だが、近年の低金利下で徐々に投資割合が減っているというのが実態だろう。

■富裕層の資産配分4位 不動産 14.6%
 4番目が不動産となる。日本の富裕層は不動産の割合が多いことを考慮すると、世界の富裕層は不動産については少し控えめな数字とも思える。

■富裕層の資産配分5位 オルタナティブ資産 12.9%
 5番目にヘッジファンドや、ストラクチャード商品、デリバティブコモディティプライベートエクイティ等のオルタナティブ資産が12.9%にランクインしている。これも多くの投資家が一定数投資しているというよりは、一部のオルタナティブ資産が好きな投資家がたくさん投資している可能性が高い。資産配分としては不動産との差が1.7%しかなく、世界レベルではオルタナティブ投資の割合が高まっていることが分かる。

 

 

 まとめます。


 株式・投資信託 30.1%
 現金預金 25.2%
 債券 17.1%
 不動産 14.6%
 オルタナティブ資産 12.9%

 

 で、オルタナティブ資産って? 思って調べてみたら、株式と債券以外の投資資産の総称なんだそうです。不動産もオルタナティブ資産と違うん? よくわかりません。とりあえず、株式・債券・現金預金以外に27.5%投資しているみたいです。

 

 

 

 

 私の投資対象を計算してみました。

 株・投資信託 56%
 債券 34%
 現預金 8%
 オルタナティブ 2%

 でした。

 

 ちょっと株式に行きすぎだな。株からオルタナティブに変えていかないと。

 

 

 3,000万米ドル以上の資産って、全然見当もつきません。

 

 

 野村総研の「純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数」を見てみても、超富裕層で資産総額が5億円以上です。



 この表の世帯数を合計すると、5000万世帯あるみたいですね。

 


 もうちょっと身近な家計の資産構成を見てみましょう。

 

<日本の投資家は保守的すぎるのか?>
 家計の金融資産構成はここ20年ほとんど変わっていないといっていいだろう。現金預金が50%以上を占め、株や投資信託、債券を含めて15%にすぎないという状況である。(先ほどと異なり金融資産のみのデータであるため不動産などは含まれない)
 1999年12月末と比較すると2019年8月時点の資産構成は、債券の投資割合が5.3%有った物が1.3%まで減り、投資信託の割合が2.3%から3.9%に増え、株式の割合が8.1%から10%に増えたというレベルである。ほぼ債券の割合が減って、株と投資信託の割合が増えたため、プラマイゼロといった状態である。

 

 

「日米欧の金融資産構成から見える差とは」日本銀行調査統計局

<家計の金融資産構成>
 日本、米国、欧州の金融資産構成は、日本銀行調査統計局が毎年統計を出しています。
 2021年8月20日に公表された最新の資料によりますと、各地域の2021年3月末時点の資産構成は表の通りです。

■日本
 現金・預金の割合が過半数を占めます。株式や投資信託への投資割合は15%未満にとどまっており、資産運用に保守的な姿勢がうかがえます。

■米国
 米国は日本と正反対で、株式と投資信託の割合が過半数を占めます。現金・預金の割合は15%未満と、資産運用に積極的です。

■欧州(ユーロエリア)
 欧州(ユーロエリア)は米国よりは保守的ですが、株式と投資信託の割合は25%以上です。日本と比較しバランスよく投資と現金・預金に分散しています。

 

  日本 USA ユーロエリア
現金・預金 54.3% 13.3% 34.3%
債務証券 1.4% 4.2% 1.8%
投資信託 4.3% 13.2% 9.6%
株式等 10.0% 37.8% 18.2%
保険・年金・定型保証 27.4% 29.0% 33.8%
その他 2.7% 2.5% 2.3%

 

 アメリカとヨーロッパ圏と日本では、運用比率がずいぶん違うようです。

 

 

 

 

 

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